行政書士として開業する前後で、意外と悩むのがパソコン選びです。
「今使っている古いパソコンで足りるのか」「高いノートPCを買った方がいいのか」「Macでも大丈夫なのか」など、私も開業準備のときにかなり迷いました。
結論からいうと、行政書士業務に高性能なゲーミングPCのようなものは必要ありません。ただし、安すぎるパソコンを選ぶと、Word、Excel、PDF、ブラウザ、メール、オンライン会議を同時に開いたときに重くなり、日々の作業でじわじわストレスになります。
開業時は、職印、プリンター、名刺、ホームページ、会計ソフトなど、ほかにも準備するものが多いです。全体像を先に見たい方は、こちらのまとめ記事も参考にしてください。
【2026年最新版】行政書士開業に必要なもの全部まとめ|実際に買った備品・不要だったもの・費用感
この記事では、行政書士開業用のパソコンとして、どのくらいのスペックを選べば後悔しにくいかを、実務目線で整理します。
この記事でわかること
- 行政書士開業に必要なパソコンのスペック
- ノートPC・デスクトップ・外部モニターの選び方
- 最初から高額なパソコンを買わなくてよい理由
- 逆にケチると後悔しやすいポイント
- WindowsとMacで迷ったときの考え方
結論
行政書士開業用のパソコンは、迷ったら「WindowsノートPC+外部モニター」がいちばん無難です。
目安としては、次のくらいを見ておくと安心です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| OS | Windowsが無難。Macも使えるが対応確認が必要 |
| CPU | 最新ハイエンドでなくてよいが、極端な低価格帯は避ける |
| メモリ | できれば16GB。最低でも8GB以上 |
| ストレージ | SSD推奨。HDDのみは避けたい |
| 画面サイズ | 持ち運び重視なら14インチ前後、作業重視なら15〜16インチ |
| 周辺機器 | 事務所作業が多いなら外部モニターが便利 |
行政書士の仕事では、文章作成、表計算、PDF確認、メール、ブラウザでの調べもの、クラウド会計、Web会議などを同時に行う場面があります。
単体では軽い作業でも、同時に開くとそれなりに負荷がかかります。そのため「とにかく最安」ではなく、数年使っても困りにくい中堅スペックを選ぶのがおすすめです。
悩みやすいポイント
行政書士開業用のパソコンで悩みやすいのは、主に次の5つです。
まず、「今あるパソコンで足りるのか」という問題です。起動に時間がかかる、ブラウザを開くだけで重い、バッテリーが弱っている、Windowsの更新に対応しにくい、といった状態なら、開業用としては買い替えを検討した方がよいです。
次に、「どれくらい高いパソコンを買うべきか」です。行政書士業務では動画編集や3D制作のような重い作業はあまり想定しません。そのため、最上位モデルまでは不要です。ただし、数万円台の極端に安いモデルは、メモリやストレージが不足しがちなので注意が必要です。
「WindowsとMacのどちらがよいか」も悩みどころです。Macでも文章作成やPDF作業はできます。ただ、行政書士業務では官公署のシステム、周辺機器、電子申請、業務用ソフトなどとの相性を確認する場面があります。迷うならWindowsの方が無難です。
また、「ノートPCかデスクトップか」もよく迷います。自宅や事務所でしか使わないならデスクトップも選択肢ですが、相談先、研修、外出先、自宅と事務所の行き来を考えると、最初の1台はノートPCが扱いやすいです。
最後に、「外部モニターは必要か」です。必須ではありませんが、PDFを見ながらWordで文章を作る、ブラウザで調べながらExcelに入力する、といった作業では外部モニターがあるとかなり楽です。
選び方の基準
行政書士開業用のパソコンは、スペック表の数字だけでなく、実際の作業を想像して選ぶと失敗しにくいです。
CPUは最新最高級でなくてよい
CPUはパソコンの処理能力に関わる部分です。ただ、行政書士業務では、最新の最上位CPUまでは必要ないことが多いです。
一方で、極端に古いCPUや低価格帯のCPUだと、複数のソフトを同時に使ったときに重くなりやすいです。新品で買うなら、ビジネス向けの中堅モデルを選ぶくらいで十分です。
メモリは16GBあると安心
メモリは、同時に作業できる余裕のようなものです。
Wordだけ、Excelだけなら8GBでも動きます。ただ、実際にはブラウザで複数タブを開き、PDFを確認し、メールやチャットも立ち上げることがあります。そうなると8GBでは少し窮屈に感じることがあります。
長く使う前提なら、私は16GBをおすすめします。ここはケチりすぎない方がよいポイントです。
行政書士業務では、官公署のWord・Excel様式を編集する場面があります。パソコン本体だけでなく、Microsoft Officeを使える環境かどうかも確認しておくと安心です。
関連記事:[行政書士開業にOfficeは必要?Microsoft 365と買い切り版の選び方]
行政書士のPC作業では、Word・ExcelだけでなくPDFを扱う場面も多くなります。PDFの閲覧だけで足りるのか、編集・結合・変換まで必要かは別記事で整理しています。
関連記事:[行政書士にAdobe Acrobatは必要?無料PDFソフトで足りる場面・足りない場面]
ストレージはSSDを選ぶ
ストレージは、データを保存する場所です。今から買うならSSD搭載モデルを選びましょう。
HDDのみのパソコンは、起動やファイル操作が遅く感じやすいです。行政書士業務では大量の画像や動画を扱うことは少なくても、PDFやWord、Excel、メール添付ファイルなどは日々増えていきます。
容量は使い方によりますが、クラウド保存も併用するなら256GB以上、余裕を持つなら512GBあると安心です。
画面サイズは作業効率に直結する
行政書士業務では、文章を読む・作る作業が多いです。画面が小さいと、どうしても作業効率が落ちます。
持ち運びを重視するなら14インチ前後、事務所内での作業が中心なら15〜16インチも使いやすいです。13インチでも作業はできますが、長時間の書類作成ではやや窮屈に感じるかもしれません。
ノートPCを小さめにする場合は、事務所用に外部モニターを用意するとかなり快適になります。
最初から高いものを買わなくてよい理由
開業直後は、パソコン以外にもお金がかかります。職印、プリンター、名刺、ホームページ、会計ソフト、書籍、登録関連費用など、細かい出費が積み重なります。
そのため、最初から高額なハイスペックPCを買う必要はありません。
行政書士業務で中心になるのは、Word、Excel、PDF、ブラウザ、メール、クラウドサービスです。動画編集や本格的なデザイン制作を仕事にするわけでなければ、ハイエンド機でなくても十分に対応できます。
また、開業直後は自分の業務スタイルも固まっていません。外出が多いのか、事務所作業が中心なのか、オンライン相談を多くするのか、専門業務によって書類量が増えるのか。こうしたことは、実際に動き始めてから見えてきます。
まずは必要十分な1台を用意し、足りない部分を外部モニターや周辺機器で補う方が、無駄な出費を避けやすいです。
ただし、ここはケチらない方がよいポイント
高額なパソコンは不要ですが、何でも安ければよいわけではありません。
特にケチらない方がよいのは、メモリ、SSD、画面の見やすさです。
メモリが少ないと、作業中に動作が重くなります。PDFを開きながらWordで文書を作り、ブラウザで調べものをしているだけでも、積み重なるとストレスになります。
SSDではなくHDD中心の古いパソコンも、毎日の起動やファイル操作が遅くなりがちです。少しの待ち時間でも、毎日続くとかなり気になります。
画面の見やすさも大事です。行政書士の仕事は、書類を読む時間が長いです。小さすぎる画面や見づらいディスプレイだと、目が疲れます。作業効率だけでなく、体への負担も変わります。
安さを優先する場合でも、「メモリ16GB」「SSD」「見やすい画面」の3つはなるべく意識して選びたいところです。
おすすめの選び方
私が開業準備中の人におすすめするなら、まずはWindowsのビジネス向けノートPCを軸に考えます。
持ち運びもするなら14インチ前後、事務所作業中心なら15〜16インチ。メモリは16GB、ストレージはSSD、Officeを使う予定があるならOffice付きか、Microsoft 365を別で契約するかを確認します。
Macを使い慣れている人は、Macを選んでもよいと思います。ただし、プリンター、スキャナー、電子申請、業務用ソフト、行政機関のシステムなどで困らないかは、事前に確認しておいた方が安心です。登録申請や行政書士会の運用に関わる部分は、所属予定の行政書士会に確認してください。
中古パソコンも選択肢にはなりますが、バッテリー、保証、OSの対応、ストレージの状態には注意が必要です。開業用のメイン機にするなら、保証のある新品または状態の分かる整備済み品の方が安心感があります。
また、パソコン本体だけで完結させようとしないことも大切です。外部モニター、キーボード、マウス、USBハブを組み合わせるだけで、作業環境はかなり改善します。
OfficeやPDFソフトも、パソコン選びとセットで考えたいところです。Word・Excelをどのように用意するかは、別記事の「行政書士開業にOfficeは必要?」で詳しく整理する予定です。PDF編集が増えそうな人は、Adobe AcrobatなどのPDFソフトも後から検討するとよいです。
ホームページをWordPressで作る予定がある人も、ある程度快適にブラウザ作業ができるパソコンを選んでおくと安心です。画像のアップロード、管理画面での編集、問い合わせ対応など、意外とパソコン作業が増えます。
関連リンク
まずは、行政書士開業用のメインPCとして、メモリ16GB・SSD搭載のWindowsノートPCを中心に探すのがおすすめです。価格や在庫、キャンペーンは変わるため、最新情報は各販売ページで確認してください。
外での持ち運びよりも事務所内作業が中心なら、外部モニターも一緒に検討すると作業効率が上がります。PDFを見ながらWordで文書を作ることが多い人には、かなり相性がよいです。
Word・Excelをまだ用意していない場合は、パソコン本体にOfficeが付いているか、Microsoft 365を別で契約するかも確認しておきましょう。プラン内容や料金は変わることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
Microsoft 365 Personal
Office 2024
よくある質問
行政書士業務にMacは使えますか?
Macでも、Word、Excel、PDF、メール、Web会議などの基本作業は可能です。ただし、行政書士業務では電子申請、周辺機器、業務用ソフト、行政機関のシステムとの相性を確認する場面があります。Macを選ぶ場合は、自分が使う予定のサービスや機器が対応しているか事前に確認しましょう。登録申請前には、所属予定の行政書士会の最新の案内も確認してください。
メモリ8GBでも足りますか?
8GBでも作業できる場面はあります。ただ、ブラウザのタブを複数開き、PDFを見ながらWordやExcelを使うと、重く感じることがあります。これから数年使う開業用パソコンとして買うなら、できれば16GBを選んだ方が安心です。
中古パソコンでも開業できますか?
中古パソコンでも開業自体は可能です。ただし、バッテリーの劣化、保証期間、OSの対応、ストレージの状態には注意が必要です。メイン機として使うなら、信頼できる販売元の整備済み品や保証付きのものを選ぶと安心です。
タブレットだけで行政書士業務はできますか?
補助的には使えますが、タブレットだけで行政書士業務を完結させるのはあまりおすすめしません。WordやExcelの細かい編集、PDF管理、複数ウィンドウでの作業、プリンターやスキャナーとの連携を考えると、メイン機はパソコンにした方が無難です。
外部モニターは必要ですか?
必須ではありません。ただ、PDFを見ながら文書を作成する、ブラウザで調べながらExcelに入力する、といった作業が多い人にはかなり便利です。最初はノートPCだけで始めて、作業しにくさを感じたら外部モニターを追加する方法でもよいと思います。
まとめ
行政書士開業用のパソコンは、高額なハイエンドモデルを買う必要はありません。
ただし、毎日の業務で使う道具なので、安さだけで選ぶと後悔しやすいです。特に、メモリ、SSD、画面の見やすさは作業効率に直結します。
迷ったら、WindowsノートPC、メモリ16GB、SSD搭載、14〜16インチ前後を基準に考えると失敗しにくいです。事務所作業が多いなら、外部モニターを組み合わせるとさらに快適になります。
開業準備では、パソコン以外にもプリンター、Office、PDFソフト、職印、名刺、ホームページ、会計ソフトなどを順番に検討する必要があります。全体の優先順位を見ながら、必要十分なものから揃えていきましょう。
PCを用意しても、紙の書類を印刷・スキャンする環境がないと困る場面があります。プリンターや複合機は、ADF・FAX・A3対応の要否まで分けて考えると選びやすくなります。
関連記事:[行政書士開業におすすめのプリンター・複合機|ADF・FAX・A3は必要か]

